今回は,読書感想になっています。
【 変な家 (著：雨穴)】
Webライターとして活動されていて
いくつかの記事はしらすも読んだことがあります。
YouTubeで動画投稿もされていて
今回の本の1章にあたる話が動画で投稿されています。
・ストーリー・
オカルト専門のフリーライターである筆者(主人公)の元に
知人から,買おうと思っている家の相談を受けたことから
話は始まります…
※ 注 意 ※
ミステリー??のような内容なので
最終的なネタバレはしませんが『匂わせ』はあります
かなり強く匂うと思いますので,ネタバレが嫌な方は
読まない方が良いと思います💦
以上,ブログをお読みいただいた方は
上記注意を了承いただいたものとさせていただきます。
ネタバレなどへの苦情は受け付けていません。
↓ ↓ それでは,開始します ↓ ↓
・1章・
この章は動画にもなっている話でもあり,
【変な家】にまつわる一連の出来事の始まりのお話でもあります。
立地も良く,築浅で状態も良いが
間取り図に気になる点があることから
オカルトライターの筆者に相談し
筆者は筆者で,懇意にしているオカルト好きな不動産関係者に
話を持っていくと言う…グルッと回りくどいことをします^^;
これは動画にもなっているので,
視覚的に説明された方がわかり易いって人は
まず動画視聴をして,続きというか結論が気になるって人は
本を読んでみるって流れがオススメ
ぐるりと囲われ,隠された子供部屋と謎の空間
実は隠し通路があり,風呂場と繋がっていて
殺●が行われていた!!その下手人はまさかの子供!!
『ま,戯言だけどね』とは言ってませんが…
あくまで自分の妄想ですと言ってましたが
件の物件近くで・左手のないバラバラ●体・が発見される報道が!?
これにより,最初に筆者に相談してきた知人は
購入を辞めましたが
筆者としてはなんとも気になる出来事として引っ掛かり
記事にして情報を集めてみることとなったのでした。
・1章感想・
これは動画を初めて見た時も思ったんですが
相談受けた不動産屋の知人,発想の飛躍がすごいなw
お話なんだから多少の強引さや奇抜さありえますが
あの間取り図見て,謎の空間があって
そこが通路になってる!!こっそり●人を行うための抜け道だ!!
とは,思わんだろう…と。
この謎の物件の解明をしていくのかと思った2章で
まさか新たな謎物件出てくるとは思わなかった。
・2章・
筆者の元に記事を読みました。心当たりがあります。
と,一報が入り情報提供者に会いにいくと
その女性は,
『件の物件近くで発見されたバラバラ●体と同じ左手が
無い状態で●体の発見された男性の』の妻。
彼女が言うには,
夫が亡くなる前に尋ねた知人宅も怪しい間取りで
その知人は夫が行方不明(●体発見前)に引っ越した。
さらにこの家自体はすでに火事で焼失してしまっているとのこと。
間取り図を見れば,確かに１軒目の物件と同じ不可解な特徴。
筆者は再び,オカルト好き不動産関係者に話を聞きにいくことに。
そこで新たに2〜3気になる点が浮上しますが,いずれも解明に至らず
不可解な点は家の構造だけでなく
住んでいた一家の構成や生活にも疑問が及び,
情報提供の女性が夫と言っていた被害者男性は独身だと判明。
何が何やら錯綜し始めたまま3章へ続く…
・2章感想・
章の初めで登場した人物が
この2章の中だけで登場時の設定がガラッと変わるのは
無理矢理が過ぎる!!!!
そもそも筆者に連絡取るにあたった経緯も
若干の無理矢理っぽさがあった。
厚みと文字数のあるどっしりとした
ミステリーやサスペンス小説じゃ無く
会話形式で進む,文字数少なく,文字も大きめの読み易い本だから
展開スピードが早いと感じてしまう💦
・3章・
情報提供の女性が実は
最初の不可解物件に住んでいた家族の妻,が実姉で
現在,連絡もつかず探している。
記事を読み藁にもすがる思いでコンタクトをとってきたと判明。
謎物件２件の解明も住んでいないのに,
３件目の不可解物件が投入されます。
女性の父親側の実家は古くからある家で
子供心にも謎の間取りだった。
そこで,イトコが幼くして亡くなる事件があったこと
気がつけば姉が家を出て,音信不通。
大人になり最初の不可解物件時に再開できたが
また音信不通となってしまった,などなど。
登場人物のバッググラウンドが明かされはじめ
いよいよ,謎の物件の解明に話が動き出して4章に続きます
・3章感想・
もう出ないだろうと思った謎物件,まさかの３件目!?
一番簡素な間取りですがここにも秘密空間と通路が…
…つ,作られた〜!?
知らないことは書き込めない。
実は子供の時の女性には知らされていない真実があった!!
だからって,憶測で隠し通路書き込んじゃダメだろ💦
確認してる訳でも無いのに,
あったと仮定してイトコ事故●の謎解きしちゃってるし。
ここも文字数の都合上だと思いますが
章の最後で急転直下に話が畳まれに入ります。
しかも,今の今まで固く口を閉ざしていた女性の母親からの自白という形で。
自白というか,告白ですね。
・4章・
謎解きの章です。
何が目的でこんな家になったのか。
なぜ,そんな事をする必要があるのか。
怒涛の勢いで風呂敷閉じられますが
雨穴さんの動画を視聴したことがあるなら
なんとなく,わかるかもしれませんが
微妙に後味悪いというか,
ハッキリと明確にならない部分がある終わり方。
真相は闇の中。これ以上は深入りしない方が良い…
少しの謎を残し,完。
・読後感想・
ほぼほぼ会話文。
一人称視点で語ってるシーンもありますが
ほぼ会話文!!
なので,設定が回りくどくて難解な割にはサックリ読めます。
しかし,そのサックリ感のために色々削られたのか?省かれたのか?
読み易い反面,物語の転換点が急に来すぎて
いまいち,盛り上がりきれない…。
とある一族の狂った人物が始めた因習が現代にも残っていて
とある人物が自身の生涯をかけて誰かを守るためにやった行動で
結果,全てが詳になった。
…かに思われたが,まだ謎は残っている。
この辺,本当なら広げたかったけど書ききれなかった部分なんじゃないの?
とも思うけど,雨穴さんの動画って結構謎残したり
意味不明だったり不可解だったりするから仕様かなとも思う。
変な間取りの家にする理由を,
実はここで秘密の●人計画が行われて〜,から始まり
なぜ●人をしなければいけないのか,の理由づけに
ジメッと陰湿で根暗く根深い理由,一族の忌むべき因習にしよう,
因習なんだからもう１件くらい事件ないと重みがないな,
もちろん,実家が1番陰湿でジメジメした空気じゃなきゃな,
そうやって出来上がったのかな??と思うんだけど
如何せん,文字数が足りないとしか思えない。
最近の小説を読んでないから分かんないけど
会話文 少なめ,せめて周囲の状況説明は入れつつ
視点人物の語りの地の文とかない感じなのかな??
文字読むのが好きな人間からしたら,物足りない気がするし
その所為で急展開が過ぎると感じるけど,
雰囲気は味わえるし良い時間潰しにはなります。
会話を読み返したり,間取り図何度も確認したりと
行きつ戻りつしながら読んで1時間半くらいかな??
結構,ゆっくり読んだつもりでそんな時間だったから
早い人はもっと早いかもね。
手軽に雰囲気味わいつつ
雨穴ワールドを長めに味わいたい人にはオススメ
動画がだいたい1本で完結して10分にも満たないのに対し長く楽しめるし
不明瞭感とか考察や推察や
妄想の余地がある終わり方してるから
文字読むのが苦でないなら,読んでみても良いかも。
・オマケ・
個人的な好みの話になりますが
次回書籍化されるなら
【尼の人形】の話が読みたいですね。
もと動画はお話ではなく歌なんですが
これも昔話?逸話??を絡めつつ
主人公の一族に何かあるのか,何なのか??
と,ミステリーやサスペンスになりそうな設定なので
それ以外のグロキモい模型で遊んでる動画は
あれは映像じゃないと伝わらないからな〜💦
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